会長挨拶

第52回日本心血管インターベンション治療学会 東北地方会
会 長 大和田 尊之
(福島赤十字病院 副院長 循環器センター長)

 このたび第52回東北心血管インターベンション治療学会会長をさせていただくことになりました福島赤十字病院の大和田尊之です。
 今、2022年8月23日にこの文章を書かせていただいておりますがコロナ第7波はその勢いをますます増し、過去最高の感染者数を更新しており、私の病院でも8月16日よりクラスターが発生。大規模な入院制限とカテーテル検査の延期を余儀なくされております。このような状況ですので先の予想は誰もわかりません。第52回大会は2023年2月4日に福島市のコラッセふくしまで開催を予定しており、もちろん対面での開催としたいところですが、web開催となる可能性も視野に入れて準備をしていきたいと思います。
 さて、今回のテーマである「栄冠は君に輝く」はわが福島市出身の作曲家、古関裕而の作曲した代表曲ですが、全国高等学校野球選手権大会の大会曲かつ応援歌として有名です。
 2020年、古関裕而の生涯を描いたNHK朝ドラ 『エール』の放送開始前(年頭)から新型コロナウイルス(COVID-19)の感染が全世界に波及、『エール』は春先に撮影の休止を余儀なくされ、本放送を6月からおよそ2ヶ月間休止。その年の第102回全国高等学校野球選手権大会にて、この曲は開会式で山崎育三郎さんに歌唱されるはずだったのですが大会自体が中止されました。2021年に入ってからもCOVID-19への感染拡大傾向に収束の目途は立っていませんでしたが、第103回大会は開催されこの歌が歌唱されました。そして第104回大会ではついに仙台育英が東北に初優勝をもたらしました。CVIT東北地方会も2020年7月は延期となり、2021年1月の第49回からweb開催で再開され2022年7月に山形にて対面で開催されました。したがって、この歌は我々CVIT東北地方会に対する応援歌としても考えられるのです。また、その詞の中に「ほほえむ希望、一球、一打にかけてそして栄冠は君に輝く」とあり、インターベンションもまさに希望を持ってその一患者、一病変にすべてをかけて望めば成功は術者に輝くという意味でわれわれインターベンション術者に対する応援歌でもあると考えます。
 心血管インターベンション治療はだいぶ進歩してきましたが、まだまだ解決すべき問題がたくさんあります。さまざまな議論すべき症例や課題を持ち寄って議論する場が必ず必要で、それによって明日の東北のインターベンション治療の進歩があると信じております。どうか会員の皆様方には奮って多くの演題を出していただき、みなさんで活発に討論し、東北のインターベンション治療を盛り上げていきましょう。よろしくお願い申し上げます。